2020年4月にサービスを開始したBitterz(ビッターズ)は、役員・スタッフに多くの日本人が在籍している「日本製の仮想通貨取引所」です。
「取引手数料無料」「ゼロカットあり」「ボーナスあり」「完全日本語サポートあり」と、Bitterzには初心者の人でも安心して仮想通貨トレードを始められる取引環境がそろっています。
サービス開始当初の最大レバレッジ200倍でしたが、2021年に入って実施された大型アップデートにより、通貨ペアと仮想通貨どちらも最大レバレッジ888倍で取引できるようになりました。
ただ、Bitterzはレバレッジ制限とロスカットルールがきついので注意してください。
レバレッジ888倍で取引できるのは有効証拠金残高2万5千円まで。また、ロスカットは証拠金維持率100%以下で発動します。
Bitterzでは他社よりもこまめに「利益確定〜出金」を繰り返さなければ、「ロスカットの回避」と「レバレッジ制限の回避」の両立はできません。
Bitterzのレバレッジルール
- 最大レバレッジは888倍
- レバレッジは自分で変更不可
- 888倍で取引できるのは有効証拠金残高2万5千円まで
- ロスカット率は証拠金維持率100%
- 資金の多い人や稼ぐ人ほどレバレッジが制限される
- レバレッジ制限解除はポジション決済と出金が必要
それでも、Bitterzは手軽に仮想通貨を取引できる初心者におすすめの業者ということにかわりはありません。
人気の仮想通貨取引所Bybit・Binance・BitMEXなどは、専門用語が多く取引ルールも独特なので少々敷居が高いからです。
また、Bitterz以外にも、一般的な海外FX業者とも仮想通貨取引所ともいえない初心者向けのハイブリッド業者が立て続けにサービスを開始しています。
この記事では、その代表格であるFXGT・CryptoGT・AltumFx・CryptoAltumのレバレッジルールとBitterzのレバレッジルールを比較しつつ、取引のポイントや注意点について詳しく解説していきます。
-
Bitterzの評判|口コミ・安全性について(ビッターズ)
注意 Bitterzは2023年2月28日をもってサービス終了します。 それに先駆けて、11月1日(火)から新規登録受付が停止します。 2020年4月に運営を開始したBitterzは、最大レバレッジ8 ...
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目次
Bitterzの最大レバレッジ
業者 | 通貨ペア のレバレッジ |
仮想通貨 のレバレッジ |
---|---|---|
Bitterz |
最大 888倍 | |
FXGT |
最大 1,000倍 | |
CryptoGT |
最大 500倍 | |
AltumFx |
最大 500倍 | |
CryptoAltum |
最大 500倍 | |
Exness |
無制限 (最大 21億倍) |
固定 200倍 |
TITAN FX |
最大 500倍 | 固定 20倍 |
iFOREX |
最大400倍 | 固定 13倍 |
MILTON MARKETS |
最大 1,000倍 | 固定 10倍 |
TradersTrust |
最大 3,000倍 | 固定 5倍 |
MYFX Markets |
最大 500倍 | 固定 5倍 |
レバレッジとは、必要証拠金の計算に使われる倍率のことです。
例えば、レバレッジ500倍であれば、最小取引数量0.01ロット(1ロット10万通貨)の必要証拠金はわずか200円のみ(米ドル円1ドル100円の場合)。
必要証拠金(円)= ロット数 × ロットサイズ ÷ レバレッジ × 取引通貨の対円レート
このレバレッジには、口座単位で倍率が決められている「口座レバレッジ」と、銘柄単位で倍率が決められている「個別レバレッジ」の2タイプあります。
上記の表で「最大」とついているものは条件によってレバレッジが変動する「口座レバレッジ」、「固定」とついているものは基本的にレバレッジが変動しない「個別レバレッジ」です。
さらに、レバレッジルールは業者によって次のような違いもみられます。
ポイント
- 通貨ペアと仮想通貨ペアのレバレッジタイプが同一または異なる
- レバレッジはマイページやサポートで変更可能または変更不可
Bitterzは、通貨ペア・仮想通貨ペアどちらも口座レバレッジ最大888倍で取引できます。ただし、レバレッジは自分で変更できません。
FXGT・CryptoGT・AltumFx・CryptoAltumの4社は、最大レバレッジの倍率こそ各社バラバラですが、通貨ペア・仮想通貨ペアどちらにも同じ口座レバレッジが適用されます。また、この4社はマイページ上でレバレッジを変更できます。
Exness・TITAN FX・iFOREX・MILTON MARKETS・TradersTrust・MYFX Marketsは、通貨ペアと仮想通貨ペアでレバレッジタイプが異なります。
通貨ペアは口座レバレッジが適用されレバレッジは自分で変更できますが、仮想通貨ペアを含むその他CFD銘柄は個別レバレッジが適用されレバレッジは自分で変更できません。
また、口座レバレッジを採用する業者・口座では、一定条件が満たされると自動的に最大レバレッジが引き下げられてしまうところがほとんどです。
このルールを「レバレッジ制限」といい、Bitterzにもあります。
では、Bitterzのレバレッジ制限を、業者タイプの似ている、FXGT・CryptoGT・AltumFx・CryptoAltumと比較してみましょう。
Bitterzの取引制限を他社と比較
有効証拠金残高によるレバレッジ制限あり
有効証拠金残高 | Bitterz |
---|---|
2万5千円未満 | 888倍 |
5万円未満 | 500倍 |
10万円未満 | 400倍 |
20万円未満 | 300倍 |
30万円未満 | 200倍 |
50万円未満 | 100倍 |
100万円未満 | 50倍 |
200万円未満 | 25倍 |
200万円以上 | 5倍 |
保有ポジションの ボリューム合計 |
FXGT |
CryptoGT |
AltumFx |
CryptoAltum |
---|---|---|---|---|
30万円未満 | 1,000倍 | 500倍 | 500倍 | 500倍 |
100万円未満 | 500倍 | |||
500万円未満 | 200倍 | 200倍 | 200倍 | 200倍 |
1,000万円未満 | 100倍 | 100倍 | 100倍 | 100倍 |
2,000万円未満 | 50倍 | 50倍 | 50倍 | 50倍 |
2,000万円以上 | 20倍 | 20倍 | 20倍 | 20倍 |
レバレッジ制限のトリガー条件にはいくつかの種類がありますが、代表的なものは「有効証拠金残高」と「保有ポジションのボリューム合計」の2種類です。
Bitterzのレバレッジ制限は、有効証拠金残高で判定されます。有効証拠金残高とは、「口座残高+ボーナス+未確定損益」のことです。
その他4社のレバレッジ制限は、保有ポジションの取引ボリュームで判定されます。業者では取引ボリュームを米ドルで表記していますが、ここでは日本円に換算しています。
基本的な考え方は、次のとおりです。
ポイント
- Bitterzは資金が多い人や稼ぐ人ほどレバレッジを制限される
- 他社は極小ロットで取引する人以外はレバレッジを制限される
Bitterzでは、有効証拠金残高が2万5千円を超えただけでも888倍→500倍に制限されます。
また、FXGTは最大レバレッジ1,000倍で取引していたとしても、保有ポジションのボリューム合計が30万円を超えただけでも500倍に制限されます。
どちらもレバレッジの引き下げはポジション保有中にも実行されるため、レバレッジ制限にはロスカットを早めてしまうというデメリットがあります。
レバレッジ制限は口座残高を調整して解除する
レバレッジ制限の解除方法
- 全てのポジションを決済する
- 出金してレバレッジ制限されない口座残高に調整する
レバレッジ制限によって引き下げられたレバレッジを再び引き上げる方法は簡単です。
いったんポジションは全て閉じて、希望するレバレッジになるよう口座資金を出金するだけ。
口座残高が一定金額以下になれば、レバレッジは自動的に引き上げられます。
Bitterzの出金方法については以下の記事で詳しく解説しています。
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ロット制限やストップレベルなどは標準的
業者 | 最小ロット数 | 1注文あたりの 最大ロット数 |
1口座あたりの 最大取引量 |
ストップレベル |
---|---|---|---|---|
Bitterz |
0.01ロット | 50ロット | 150ロット | 450ポイント |
FXGT |
0.01ロット | 50ロット | 200ロット | 880ポイント |
CryptoGT |
0.01ロット | 50ロット | 100ロット | 880ポイント |
AltumFx |
0.01ロット | 50ロット | 200ロット | 880ポイント |
CryptoAltum |
0.01ロット | 50ロット | 200ロット | 880ポイント |
Bitterzは、保有ポジションのボリューム合計ではレバレッジを制限しませんが、1注文あたりの最大ロット数・1口座あたりの最大取引数量には制限があります。
Bitterzのビットコインは、1注文あたりの最大ロット数が50ロット・最大保有ポジション数150ロットなので、業者タイプの似ている上記4社と比較してもロット制限は一般的な水準といえるでしょう。
注意
ロット制限に達していなくても、カバー先の判断によりレバレッジを制限される場合があります。
ただ、ストップレベルはどの業者よりも有利でした。ビットコインであれば、他社の約半分の値です。
ストップレベルとは「指値・逆指値注文のできない価格帯」のこと。
現在価格からみて何ポイント以上なら指値・逆指値注文できるのかは、業者や銘柄によってまったく異なります。
とうぜんこの値が狭いほうが、スキャルピングのような超短期売買には有利です。
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ロスカット率が100%と高い
業者 | マージンコール の証拠金維持率 |
ロスカット の証拠金維持率 |
---|---|---|
Bitterz |
150%以下 | 100%以下 |
FXGT |
50%以下 | 20%以下 |
CryptoGT |
150%以下 | 100%以下 |
AltumFx |
80%以下 | 50%以下 |
CryptoAltum |
150%以下 | 100%以下 |
Bitterzでは、マージンコールが証拠金維持率150%以下、ロスカットが証拠金維持率100%以下で発動します。
海外FX業者の一般的なロスカット水準が証拠金維持率20〜50%であることを考えると、Bitterz・CryptoGT・CryptoAltumは他社よりも資金管理に余裕がありません。
トレーダーはポジションの含み損によって、ちょくちょく入金しながらロスカットを回避します。
ただ繰り返しますが、Bitterzはレバレッジ制限が厳しいため、入金しすぎると今度はレバレッジを引き下げられてしまう可能性が高まります。
「ロスカットの回避」と「レバレッジ制限の回避」は両立できません。
Bitterzでハイレバレッジを継続するには、以下の点に気をつけながら取引してください。
ポイント
- 負けているときは口座残高やボーナス残高が高額にならないよう気をつけながら入金額を調整する
- 勝っているときは口座残高や含み益の金額に気をつけながらこまめに利益確定・出金を繰り返す
証拠金維持率とは、リアルタイムの損益も考慮した口座残高と現在ポジション維持に使っている必要証拠金との比率です。
「口座レバレッジが低いほど下がる」「口座残高が少ないほど下がる」「含み損がふくらむほど下がる」という特徴を持っています。
マージンコールとは「ポジションを維持できるだけの口座資金が少なくなってきましたよ」という警告のこと。
ロスカットとは「損失がこれ以上ふくれ上がるのを防ぐため、いったん保有ポジションをすべて強制決済して口座残高がゼロになるのを防ぎます」というセーフティ機能のこと。
ロスカットが発動する証拠金維持率のことを「ロスカット率」ともいい、MT4またはMT5に表示されている証拠金維持率が業者のロスカット率を下回るとロスカットが発動する仕組みです。
有効証拠金(円)=口座残高 + 評価損益(為替損益 + スワップ)
このロスカット率が低いほどロスカットまでの猶予があることを意味し、その代わりにロスカット後は口座にほとんど資金が残りません。
反対にロスカット率が高いほどロスカットされやすくなりますが、その代わりにロスカット後は口座に多くの資金が残ります。
どこの業者でもロスカットを防ぐために入金すればレバレッジ制限が発動して証拠金維持率が下がる可能性はありますが、Bitterzはとくにその傾向が他社よりも強いので注意してください。
実効レバレッジの確認方法
口座レバレッジと実行レバレッジの違い
- 口座レバレッジは本来の取引額と必要証拠金との比率
- 実効レバレッジは本来の取引額と残り資金との比率
- 実効レバレッジ=口座レバレッジでロスカット発動
- 実効レバレッジ<口座レバレッジであればロスカットまで余力あり
ロスカットまでのリスクを知りたい場合は、「実効レバレッジ」という倍率を計算すれば確認できます。
実効レバレッジは、口座レバレッジ・個別レバレッジとは機能や役割が全く異なるものなので、誤解しないようにしてください。
口座レバレッジ(倍)= ロット数 × ロットサイズ ÷ 必要証拠金
実効レバレッジ(倍)= ロット数 × ロットサイズ ÷ 有効証拠金
口座レバレッジとは、単純に本来の取引額と必要証拠金との比率のことで、業者や口座タイプによって異なるものでした。
いっぽう実効レバレッジは、本来の取引数量とリアルタイムの損益を含む口座残高との比率のことで、計算方法はどこの業者も同じです。
実効レバレッジの計算にはリアルタイムの損益が含まれるので、相場変動によって常に変動します。
また、ロット数も計算に含まれているため、大きなロットを取引するほど実行レバレッジが上昇してロスカットを早めます。
最終的に、この実効レバレッジが業者の口座レバレッジに達するとロスカットが発動する仕組みです。
口座残高または含み益を増やして実効レバレッジを下げれば、ロスカットは回避できます。
しかし、口座残高を増やすと今度はレバレッジ制限にひっかかり、強制的にレバレッジを下げられてしまいます。
つまり、これが「レバレッジ制限がない業者またはレバレッジ制限のゆるい業者」「ロスカット率が低い業者」ほど、有利にトレードできる理由なんですね。
ココに注意
- 口座レバレッジが高いほど少ない証拠金で取引できる
- だからといって大口取引をすれば本来の取引数量が増える
- 本来の取引数量が増えるほど実効レバレッジが上がる
- 実効レバレッジが上がるほど有効証拠金に余裕がなくなる
- 口座残高か含み益を増やさない限りロスカットが早まる
- ただ口座残高を増やすとレバレッジ制限にひっかかる
Bitterzのレバレッジルールについてよくある質問(FAQ)
レバレッジ制限はありますか?
はい。Bitterzでは、有効証拠金残高によってレバレッジが制限されます。
- 有効証拠金残高2万5千円未満:888倍
- 有効証拠金残高5万円未満:500倍
- 有効証拠金残高10万円未満:400倍
- 有効証拠金残高20万円未満:300倍
- 有効証拠金残高30万円未満:200倍
- 有効証拠金残高50万円未満:100倍
- 有効証拠金残高100万円未満:50倍
- 有効証拠金残高200万円未満:25倍
- 有効証拠金残高200万円以上:5倍
レバレッジ制限の解除方法を教えてください。
Bitterzでは、以下の手順でレバレッジ制限を解除します。
- 全てのポジションを決済する
- 出金してレバレッジ制限されない口座残高に調整する
ロット数によるレバレッジ制限はありますか?
いいえ。Bitterzではロット数でレバレッジは制限されません。
ただし、以下のロット制限はあります。
- 1注文あたりの最大ロット数:50ロット
- 1口座あたりの最大取引量:150ロット
レバレッジは自分で変更できますか?
いいえ。できません。