海外FX wikiでは、コロナ禍におけるFX取引の成績を384名のトレーダーを対象に独自調査を行いました。
- コロナ相場では64%の人が負けている
- コロナ相場で約半数の人が取引頻度が減った
- コロナ相場で最も取引された通貨ペアは米ドル円
調査期間:2020年7月31日〜2020年9月2日
回答者:384名(年代・男女比は上記の通り)
コロナ相場では64%の人が負けている
今回の調査結果では、コロナ禍でのFX取引で勝っていると答えた人は36%、負けていると答えた人は64%でした。
「どのくらい勝ってる?負けている?」という質問では、プラス10%・マイナス10%が最も多い結果となりました。
ただ、プラス100%以上の人は全体の1%未満なのに対して、マイナス100%以上の人は全体の5%。コツコツ順調に稼げている人や損失を最小限に抑えられている人が多い一方で、大きな損失を出してしまった人も少なくないようです。
参考
ちなみに、一般社団法人金融先物取引業協会」が毎年1,000人を対象に実施している「外国為替証拠金取引の取引顧客における 金融リテラシーに関する実態調査」と呼ばれるアンケートでは、年間損益がプラスの人は約60%、マイナスの人は40%と、当サイトのアンケートとは結果が真逆でした。(調査期間は2017年度)
この差は、金融先物取引業協会の調査対象に「現在FX取引をしている人」だけでなく、「過去にFX取引を行ったことがある人(直近の取引が調査期間に近い人)」も一部含まれているためだと思われます。
アンケートは、調査期間・回答者の人数や条件によって大きく変わるので注意してください。
コロナ相場で約半数の人が取引頻度が減った
今回の調査結果では、コロナ相場で取引頻度が「減った人」が44%と大半でした。取引頻度が「増えた人」は36%、また「変わらない人」も21%います。
一見すると「リスク回避のため自重している人が多いのでは?」と思ってしまいますが、実際はその逆。
取引頻度が「増えた」あるいは「変わらない」人は勝ち負けが半々なのに対して、取引頻度が「減った人」のほとんどは負けています。
取引頻度が減った人の多くはすでに損失を出している
取引頻度が減った理由のほとんどは「相場が読めないから」「リスクが高すぎるから」でした。そして、その回答者の半数以上が負けています。
他に「資金不足だから」「怖いから・不安だから」という理由を見ても負けている人がほとんどのため、取引頻度を自らセーブしたというよりも、負けて資金が尽きて取引できなくなった感じです。
取引頻度が増えた人の多くは自由な時間を有効活用している
取引頻度が増えた理由は、コロナ禍の影響で「家にいる時間が増えたから」「自由な時間が増えた・暇だから」「テレワークになったから」という人がほとんどでした。
また、「ボラティリティが大きくなったから」「大きなチャンスだと思ったから」と、流動性の増加を狙い積極的に勝負にでた人も多いです。
取引頻度が変わらない人の多くは自分のスタイルを確立している
取引頻度が変わらなかったと答えた人の理由は「マイペースで取引しているから」「自分でルールを決めて取引しているから」が多数でした。そして、その半数以上が勝っています。
コロナ相場で最も取引された通貨ペアは米ドル円
今回の調査結果では、コロナ相場で取引された通貨ペアは米ドル円が63%と最も多く、次にユーロ円10%、豪ドル円10%、ユーロドル4%となりました。
結局のところ、コロナ禍のような混乱の中でも取引する通貨ペアは普段と変わらないことがわかります。
参考
一般社団法人金融先物取引業協会」が毎年1,000人を対象に実施している「外国為替証拠金取引の取引顧客における 金融リテラシーに関する実態調査」と呼ばれるアンケートにおいても、年間で最も取引している通貨ペアは、米ドル・ユーロ・豪ドル・NZドル・ポンドと、当サイトのアンケート結果と一致しました。