海外FXの魅力は、なんといってもハイレバレッジで取引できること。
国内FXの最大レバレッジは25倍に規制されていますが、海外FXには日本のレバレッジ規制など関係ありません。
1000倍・3000倍・無制限∞にも及ぶハイレバレッジで取引できる業者がたくさん存在しており、このレバレッジが高いほど資金効率良く稼げます。
この記事では、海外FX業者20社の「最大レバレッジ」「最小取引数量」「最低初回入金額」「ロスカット率」など、少額取引のしやすさに関する取引条件を徹底比較しました。
目次
海外FX業者の最大レバレッジランキング
海外FX初心者向け!スタンダード口座のレバレッジ比較表
最大レバレッジは、口座開設時に自分で選択できるところがほとんどです。
また、口座開設後もマイページで自分で変更したり、サポートセンターに問い合わせて変更できたりもします。
なるべく資金効率良く取引したいなら、「最大レバレッジ」の高い業者・口座を選ぶようにしましょう。
\一般向け口座の最大レバレッジ/
------業者------ | 口座タイプ | 最大 レバレッジ |
最小 取引数量 |
最低 証拠金 |
最低初回 入金額 |
ロスカット 率 |
---|---|---|---|---|---|---|
Exness | スタンダード | 無制限 | 1,000通貨 | 0円 | 100円 | 0% |
LAND-FX | スタンダード | 無制限 | 1,000通貨 | 0円 | 1,000円 | 0% |
FBS | スタンダード | 3,000倍 | 1,000通貨 | 約33円 | 500円 | 20% |
BigBoss | スタンダード | 1,111倍 | 1,000通貨 | 約100円 | 1万円 | 20% |
GEMFOREX | オールインワン | 1,000倍 | 1,000通貨 | 100円 | 5,000円 | 20% |
FXGT | スタンダード | 1,000倍 | 1,000通貨 | 100円 | 500円 | 20% |
HFM | マイクロ | 1,000倍 | 1,000通貨 | 100円 | 500円 | 10% |
IronFX | ライブ スタンダード |
1,000倍 | 1,000通貨 | 100円 | 1万円 | 20% |
IS6FX | マイクロ | 1,000倍 | 50通貨 | 5円 | 5,000円 | 20% |
XM Trading | マイクロ (MT4) |
1,000倍 | 10通貨 | 約1円 | 500円 | 20% |
TITAN FX | スタンダード | 500倍 | 1,000通貨 | 200円 | 2万円 | 20% |
ThreeTrader | Pure スプレッド |
500倍 | 1,000通貨 | 200円 | 1万円 | 20% |
TradeView | X leverage | 500倍 | 1,000通貨 | 200円 | 1万円 | 100% |
MYFX Markets | スタンダード | 500倍 | 1,000通貨 | 200円 | 指定なし | 20% |
AXIORY | スタンダード | 400倍 | 1,000通貨 | 250円 | 2万円 | 20% |
IFC Markets | マイクロ (MT4) |
400倍 | 1,000通貨 | 250円 | 100円 | 10% |
easyMarkets | スタンダード (MT4) |
400倍 | 1,000通貨 | 250円 | 2,500円 | 30% |
iFOREX | エリート | 400倍 | 1,000通貨 | 250円 | 1万円 | 0% |
FxPro | FxPro MT4 | 200倍 | 1,000通貨 | 500円 | 5万円 | 50% |
※最大レバレッジが最も高く、かつ最小取引数量が最も小さい口座で比較。
※最低必要証拠金は米ドル円の金額。最大レバレッジ・1ドル100円で概算。
※最低初回入金額は、入金手数料が無料になる場合の条件。
多くの海外FX業者では、「スタンダード口座」や「マイクロ口座」などの一般向け口座が最も高いレバレッジで取引できます。(ECN口座の最大レバレッジはこちら)
必要証拠金はレバレッジと取引数量によって決まるため、最大レバレッジが高く最小取引数量が小さい業者・口座を選ぶほど少額取引が可能です。
「資金効率良く取引したいけど、そもそも元手資金が少ない」という人は、「最大レバレッジが高い」「最小取引数量が小さい」ことに加え、「最低初回入金額も低い」業者・口座を選ぶと良いでしょう。
ただし、損益は取引数量に比例します。ロット数が小さければ、当然一回の取引で得られる利益も少ないので、このバランスを上手く取りながら取引するのがポイント。
レバレッジは200倍もあれば十分だと思いますので、基本的に上記の比較表の業者ならどこを選んでもOKです。
また、海外FX業者には「ロスカット率が平均20〜30%と低い」「ゼロカット採用・追証なし」というメリットもあります。
「ゼロカット」は、上記のすべての業者に採用されており、マイナス残高が発生した場合は業者が負担してくれるので安心です。
ECN口座のレバレッジ比較表
海外FX業者の多くは、先ほどのスタンダード口座のような「一般向け口座」以外にも、ECN口座などの「中上級者向け口座」を提供している場合がほどんどです。
中上級者向け口座はレバレッジが低く最小取引数量が大きい傾向にあるため、中には最低必要証拠金が国内FX業者と同じくらい高くなる海外FX業者・口座もあります。
また、最低初回入金額が数十万円という口座もあるので、初心者にはなかなか手が出しにくい口座とも言えるでしょう。
以下の表の赤字部分は、同一業者のスタンダード口座よりも取引条件が悪い項目を示しています。
\ECN口座などの最大レバレッジ/
------業者------ | 口座タイプ | 最大 レバレッジ |
最小 取引数量 |
最低 証拠金 |
最低初回 入金額 |
ロスカット 率 |
---|---|---|---|---|---|---|
Exness | ロー スプレッド |
無制限 | 1,000通貨 | 0円 | 10万円 | 0% |
IS6FX | レバレッジ 6,000倍口座 |
6,000倍 | 100,000通貨 | 約1,667円 | 5,000円 | 20% |
GEMFOREX | レバレッジ 5,000倍口座 |
5,000倍 | 1,000通貨 | 20円 | 上限 10万円 まで |
20% |
BigBoss | プロ スプレッド |
1,111倍 | 1,000通貨 | 約100円 | 1万円 | 20% |
LAND-FX | ECN | 1,000倍 | 1,000通貨 | 100円 | 10万円 | 30% |
FXGT | ECN | 1,000倍 | 1,000通貨 | 100円 | 500円 | 40% |
instaforex | インスタ ユーリカ |
1,000倍 | 1,000通貨 | 100円 | 100円 | 10% |
XM Trading | XM Trading Zero |
500倍 | 1,000通貨 | 200円 | 500円 | 20% |
HotForex | ゼロ スプレッド |
500倍 | 1,000通貨 | 200円 | 2万円 | 20% |
MYFX Markets | MT4 プロ |
500倍 | 1,000通貨 | 200円 | 指定なし | 20% |
TITAN FX | ブレード | 500倍 | 1,000通貨 | 200円 | 2万円 | 20% |
ThreeTrader | Raw ゼロ |
500倍 | 1,000通貨 | 200円 | 10万円 | 20% |
FBS | ECN | 500倍 | 10,000通貨 | 2,000円 | 10万円 | 20% |
AXIORY | ナノ | 400倍 | 1,000通貨 | 250円 | 2万円 | 20% |
easyMarkets | VIP (MT4) |
400倍 | 1,000通貨 | 250円 | 100万円 | 30% |
TradeView | ILC | 200倍 | 1,000通貨 | 500円 | 10万円 | 100% |
IronFX | アブソルト ゼロ |
200倍 | 1,000通貨 | 500円 | 1万円 | 50% |
FxPro | cTrader | 200倍 | 1,000通貨 | 500円 | 5万円 | 50% |
IFC Markets | スタンダード (MT4) |
200倍 | 10,000通貨 | 5,000円 | 10万円 | 10% |
iFOREX | 該当口座なし |
※最大レバレッジが最も高く、かつ最小取引数量が最も小さい口座で比較。
※最低必要証拠金は米ドル円の金額。最大レバレッジ・1ドル100円で概算。
※最低初回入金額は、入金手数料無料になる場合の条件。
一般向け口座と中上級者向け口座とでは取引スペックが大きく異なり、主に以下のような傾向があります。
一般向け
最大レバレッジ
高い
最小取引数量
小さい
取引手数料
無料
スプレッド
広め
初回入金額
安い
ボーナス
対象
取引形態
STP方式
中上級者向け
最大レバレッジ
低い
最小取引数量
大きい
取引手数料
あり
スプレッド
狭い
初回入金額
高い
ボーナス
対象外
取引形態
ECN方式
※ 業者によって異なる
これらの分類が難しい独自路線の口座タイプを扱っている業者もあります。
たとえば、GEMFOREXのレバレッジ5,000倍口座は、入金上限が10万円で、有効証拠金残高100万円に達すると強制決済されるなどの制限があります。
また、IS6FXのレバレッジ6,000倍口座は、最小取引数量が1ロット(10万通貨)なので、レバレッジが高くても少額取引にはあまり向いていません。
その代わり、中上級者向け口座は「透明性の高さ」「約定力の高さ」「スプレッドの狭さ」などに優れた口座なので、スキャルピングや自動売買などには最適です。
海外FX業者での取引にも慣れて、資金も順調に増えてきたらチャレンジしても良いでしょう。
ハイレバレッジのメリット・デメリット
ハイレバレッジのメリット
相場が有利に動いた場合
レバレッジが高いほど資金効率良く稼げる
ハイレバレッジのデメリット
相場が不利に動いた場合
レバレッジが高いほど資金不足によって強制ロスカットのリスクが高まる
ここではハイレバレッジのメリット・デメリットについて、基礎知識を踏まえながら簡単に解説します。
まず、ハイレバレッジで取引するメリットは、「必要証拠金が少なく済むので大きなロット数の注文ができる」ということに尽きます。
例えば、「資金10万円・レバレッジ100倍の人」は、「資金40万円・レバレッジ25倍の人」「資金100万円・レバレッジ10倍の人」と同じ注文内容でトレードができ同じ利益を得ることが可能です。
ロット数を大きくできるということは、その分だけ価格変動に対する損益も大きくなるということなので、レバレッジが高いほど資金効率を高めることができるんですね。
ただ、少額取引が可能だからと口座資金まで少ないと、ポジションが損失を抱えた際にすぐに余剰資金が不足します。
ポジションを維持できなくなるほど含み損を抱えた場合は、強制ロスカットが発動するので注意してください。
取引数量 | ロスカットまでの値幅 | ||
---|---|---|---|
資金10万円 | 資金50万円 | 資金100万円 | |
1万通貨 | -996pips | -4996pips | -9996pips |
5万通貨 | -196pips | -996pips | -1996pips |
10万通貨 | -96pips | -496pips | -996pips |
20万通貨 | -46pips | -246pips | -496pips |
※ 米ドル円110円・レバレッジ500倍・ロスカット率20%の場合
※ ロスカットまでの値幅 =口座資金 − (必要証拠金 × ロスカット率) ÷ 取引数量
これが「ハイレバレッジは危険」と言われている理由です。
ただ、海外FXには口座資金以上の損失は業者が負担してくれるという「ゼロカット」があるので、少ない資金を使って一発狙いの大勝負をするのには適しています。
レバレッジを重視した業者選びの注意点
通貨ペアや取引銘柄による最大レバレッジの違いに注意
ここまで解説してきた「最大レバレッジ」とは、メジャー通貨ペアや貴金属などを取引する際に使用する口座ごとに設定できるレバレッジのことで、「口座レバレッジ」とも呼ばれます。
たとえば、XM Tradingではマイクロ口座・スタンダード口座の口座レバレッジは通常888倍、XM Zero口座の口座レバレッジは通常500倍ですが、この口座レバレッジが適用される銘柄は、メジャー通貨ペアと貴金属GOLD・SILVERのみです。
マイナー通貨ペアは、銘柄ごとに「個別レバレッジ」が決められています。
その他の貴金属・商品・株価指数・エネルギーなどは、銘柄ごとに決められている「証拠金率」によって必要証拠金を計算します。
その他CFDの必要証拠金計算式
必要証拠金 = ロット数 × コントラクトサイズ × オープン価格 × 証拠金率
証拠金率を個別レバレッジで表現する場合、証拠金率1.0%は個別レバレッジは100倍、証拠金率0.5%は個別レバレッジ200倍となります。
銘柄 | 個別レバレッジ | |
---|---|---|
マイナー 通貨ペア |
CHFを含む通貨ペア | 50倍 |
USD/TRY・EUR/TRY | 100倍 | |
EUR/DKK・EUR/HKD・GBP/DKK USD/DKK・USD/HKD・USD/CNH EUR/RUB・USD/RUB |
400倍 | |
一部の 貴金属 |
PALL・PLAT | 22倍 |
エネルギー | GSOIL・NGAS | 33倍 |
BRENT・OIL・OILMn | 66倍 | |
商品 | 全銘柄 | 50倍 |
株価指数 | HK50Cash |
66倍 |
その他 | 100倍 | |
JP225Cash・JP225 | 200倍 |
XM Tradingのレバレッジについての詳細は、以下の記事をご覧ください。
-
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MT4・MT5とそれ以外による最大レバレッジの違いに注意
一部の業者では、取引ツールによっても最大レバレッジが変わります。
例えば、easyMarketsでは、多くの海外FX業者が採用する「MT4」とは別に、「ウェブプラットフォーム」と呼ばれる独自ツールを使って取引できます。
このウェブプラットフォームは「注文のキャンセル機能」や「レートの固定機能」といった独自機能を搭載した優れた取引ツールです。
しかし、「最大レバレッジが200倍までしか設定できない」「最小取引数量が大きい」「スプレッドが広い」など、取引条件はMT4よりも不利。
独自ツールを採用する業者や取引ツールのバリエーションが多い業者を利用する際には注意しましょう。
レバレッジ制限に注意
有効証拠金残高によるレバレッジ制限
海外FX業者の多くは、有効証拠金残高や取引数量が高額になるほど、最大レバレッジを制限するところが多いので注意してください。
これを「レバレッジ制限」と言います。
たとえば、XM Tradingのレバレッジ制限は以下のルールです。
有効証拠金残高 | 最大レバレッジ | ||
---|---|---|---|
マイクロ口座 | スタンダード口座 | XM Zero口座 | |
20,000ドル以下 | 1000倍 | 500倍 | |
20,000ドル以上 | 200倍 | ||
100,000ドル以上 | 100倍 |
有効証拠金とは?
有効証拠金 = 口座残高 + ボーナス + 未確定の損益
有効証拠金残高によってレバレッジ規制を受けるということは、大口取引や大量のポジションを保有するような自動売買をする際に不利です。
このような取引は、ただでさえ多くの証拠金が必要なので、口座資金に余裕を持たせてロスカットに備えなくてはいけません。
しかし、口座残高を増やしてロスカット対策をしても、レバレッジを制限されてしまえば、結局のところ保有ポジションの必要証拠金は増えます。
口座残高によるレバレッジ制限のある業者で大口取引や自動売買をする際は注意してください。
ただ、このレバレッジ規制は、一般的に有効証拠金残高が数百万円を超えた場合に実行されるので、影響を受ける人は少ないと思います。
世界的な重要イベント・ニュース発表時のレバレッジ規制
世界的な重要イベント・ニュース発表時にも、一部銘柄の最大レバレッジが制限される場合があります。
例えば、TITAN FXは普段から「有効証拠金残高によるレバレッジ規制」「取引数量によるレバレッジ制限」のない業者なので、基本的にいつでも最大レバレッジ500倍で取引可能です。
しかし、2017年フランス大統領選挙の前後には、以下のようなレバレッジ規制が実施されました。
銘柄 | 最大レバレッジ | |
---|---|---|
規制前 | 規制後 | |
EUR通貨ペア | 500倍 | 100倍 |
その他通貨ペア | 200倍 | |
株式指数CFD | 25倍 | |
メタル | 100倍 | |
エネルギー | 200倍 |
このような重要イベント・ニュース発表時に、レバレッジ規制対象となった銘柄のポジションを保有していた場合、そのポジションを維持するための必要証拠金も変わる訳ですから、証拠金維持率・実効レバレッジにも影響が出ます。
その結果、ロスカットレートが変わり、含み損の合計額や口座の余剰資金の状況によっては、強制ロスカットされてしまう場合もあるので注意が必要です。
また、TITAN FXでは関係ありませんが、ポジションを維持しようと口座の余剰資金を増やせば、先ほどの「有効証拠金残高によるレバレッジ規制」に引っかかる可能性もあります。
海外FX業者とはいえ、どんな場合でもハイレバレッジで取引できる訳ではありません。
以下のような「違い」「規制」があることに注意して、資金管理を徹底するようにしましょう。
- 口座タイプによるレバレッジの違い
- 取引銘柄によるレバレッジの違い
- 取引ツールによるレバレッジの違い
- 有効証拠金残高・取引数量によるレバレッジ規制
- 重要イベント・ニュース発表時のレバレッジ規制